関ジュにハマりそうな一般アイドルオタク

「ハマりそう」と言う割には推しは居ないし、「ハマっていない」と言い張るにはもう戻れないところまで来ているような気がする 数千文字のツイートのようなものなので文法とかあったもんじゃないし話も飛び飛びですが、用は「関ジュ初見オタクの感想」という名のエンターテインメントです お時間よろしければ是非。

 

私、アイドルオタク(だいたい)7年生は、日本に住んでいながら今まで一度もジャニーズのアイドルを推したことか無かった。そんなことある?

 

7年間のアイドルオタク履歴の中を埋めつくしているのは、ほとんどが地下ドル(この言い方マジでクソ嫌いなんだけどこういう言い方をしないで「アイドル」ってだけ言うと坂?ってよく聞かれる、ほんとうに申し訳ないけれど坂は1度も通っていない)と2次元アイドル、あと韓ドルだ。

そんな奴が「関西」の、「ジャニーズ」の、しかも「Jr」。正直未だに異文化すぎてわからん殺しされ続けている。これはそんなアイドルオタクが関ジュに触れていくまでの記録と、布教待ちを兼ねた文章である。

 

まず、ジャニーズのジの字も知らない(と言ったら嘘になるが関ジュについては本当に1ミリも知らなかった。何ならなにわ男子も危うかった。)私がなぜ突然彼らを知るに至ったか、という過程を説明する必要があるだろう。

このインターネットの時代、そんなことある?と思われてしまいそうだが、彼らとの出会いは池袋のK-BOOKSだった。同じフロアに並んでいた、当時見始めていたVTuberのグッズを冷やかしに行っただけのはずだった。

一緒に行った友人がその時たまたまジャニーズにハマりかけだったので、“ついで”にそのコーナーにも寄ったのだ。(その友人にこの文章を見られたらバチバチに身バレする可能性があるが、まあ多分問題は無いだろう)

 

何も知らない界隈のグッズは本当に新鮮で、エロハン(後から通称を知ったし、未だにそれ言い出したオタク誰だよって思ってる)を見てゲラゲラ笑ったり、写真を見ながらそのハマりかけのオタクの話を聞いていた。

この時から薄々思っていたがジャニーズ事務所、グッズが良心的すぎる。ランダムじゃないしお値段もオタクが手を出しやすい価格だし。

 

そんなこんなで元々異文化交流が好きだった私は売られていた写真を見ながらうだうだ喋っていたが、そこで偶然見つけてしまったのが

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なんかごっつい若い男の子(めちゃくちゃkawaii)

というのもアイドル以前にオタクとしての私は、若干ショタコン男性に関してはかわいらしい方が好きな傾向があった。ただし3次元については話が別で、(これって犯罪なのでは……??)という罪悪感のせいでだいたい18歳未満の男性アイドルを推すことが出来なかった。

正直見つけてしまった〜〜〜 どうしようまたおれは罪を重ねてしまうのか…………?? とまあ複雑な気持ちになってしまっていたのだ。

 

そんな考えている余裕はその瞬間は無かったが。

 

(ウワッ!涙袋えっっぐ!!なんやこの子?!?! Lil かんさい???!アッ待ってこれユニット名だわお名前は………… 大西風雅くんか、成程…………… 他の子もみんなかわいいな?!?!?!?!?! ジャニーズこっわ…………………)

と訳の分からん気持ちになりつつもその日はその場を後にし、「Lil かんさい」「大西風雅」という名前だけはインプットした。

 

後日、ふと「Lil かんさい」を思い出し、やっと検索してみる。

キャラクター紹介ページきちゃ〜〜!!!!

 

気分はまさに新しいソシャゲが始まる前に何となく予習しているオタクである。なんならサンプルボイスを探したが、当然そんなものは無かった。

今考えたら、初めて触れたグループがLil かんさいだったのがかなり決定的だった気がする。というのも、衣装や「(当時)全員男子高校生」という特徴、本人たちの名前が相まって(めちゃくちゃ2次元じゃねえか………)と感じていた。褒め言葉としてどうかはさておき、その時の私にとってはかなり取っ付きやすかった。

 

ここで止めておけばよかったのだが、フッ軽アイドルオタクの私はYouTubeへと足を運んでしまうのである。

youtu.be

な ん か い っ ぱ い お る

てかジャニーズって合同ライブやるんだ。Jrだから?? 単独ver.がある事は後ほど知ったが、私の目に一番最初に止まったのはこの動画だった。なんかいっぱいいたので。

Aぇ!groupとboys beとAmBitiousはここで初めて知った。というかboys beに関しては見た瞬間に度肝を抜かれた。こんなちっちゃい子しかいないグループある??前述の通り私は18歳以下の少年を押すことにかなり抵抗があったので、正直ビビりながら彼らのパフォーマンスを見た。年齢の割にダンスがコントロールされてるなぁすごいなぁといったクソみたいな感想を抱いてしまって本当に辛かった。自分が気持ち悪くて。

あとは特にAmBitiousに言える話、割と年代の近い方が多いのもあってバキバキに踊ってるところを見ると謎に悔しくなった。チクショ〜〜〜おれがウン年のうのうと生きている間にこの子達は……… すげえな…… アタシももっと何か出来ることあったんじゃないかしら………とわけのわからんことを考えながら、彼らの努力のことを思えばミリしらなりに胸が痛んだ。

 

というかこのダイジェスト、ジャニーズ初履修云々を抜きにしてふつうにいちアイドルオタクとして楽しんでしまった。大昔にeighterの友人から英才教育を受けていた関係で、ジャニーズを通っていない割にそこそこ曲を知っていたというのも大きかったかもしれない。(これは完全に余談なんだけど、その頃に見たライブで褌姿になってるやつがめちゃくちゃ面白かった記憶があるんだけども未だに曲名が分からない。あれ幻だったんかな………)各ユニットの見せ場がありつつ全体曲ではみんなでやるからこそのパフォーマンスに挑戦していたり、シャッフルメドレーみたいなものがあったりと、良い意味で私の想像しうるジャニーズのコンサートとは違っていた。コジケンサンバでテンション上がらんオタクおる?

 

そして、この動画で出会ってしまったのがPRIDEだった。

 

(ここに動画貼りたいので運営さん頼むからフルを上げてくれ、円盤化でもいいから………)

【5月1日 追記】

狼煙円盤化おめでとうございます!!!!!!

5月31日まで予約受付中です ジャニーズを全然知らなかったただのアイドルオタクのぼくがダイジェストだけでも楽しめた作品です 是非

関西ジャニーズJr. LIVE 2021-2022 THE BEGINNING~狼煙~ | Johnnys' ISLAND STORE ONLINE

 

Aぇに関してはここまで1ミリも履修していなかったためまさに藪から棒である。多分公開された当時に散々ファンの間で言われ続けてたんだろうけど本当にめちゃくちゃかっこいい。思わず末澤誠也に憧れて履歴書を送りたくなった。センステに駆け出す末澤さんについていく正門さんと福本さん、メインステージの真ん中でどっしり構える草間さん小島さん(のあの笑顔よ)佐野さん、裏声と地声の使い分け……と言い出せばキリが無いのだが、あまりのカッコよさに何かバトルアニメの第二期でも始まったのかと思った。一番最初のオリ曲を書いたのが我らがヒゲドライバーさんだったあたりからうすうす思っていたが、Aぇさんにはいつかジャニーズなんて1ミリも知らないファン層を抱えているコンテンツの主題歌を歌ってほしいし、それでオタクの度肝を抜いてほしい。

そして気づけばここまでで、今インターネット上に存在する関ジュ関連のダイジェスト動画をほとんど見終わっていた。まず言ってしまえばまだデビューしていないアイドル達にこんなにお金をかけられるジャニーズ事務所恐ろしいなと素直に思った。オリ曲も衣装もすげぇ〜!!かわいい〜〜!!!! 治安の悪いアイドルもかわいらしいアイドルも好きなので、関ジュの層の厚さは深く刺さった。特にLil miracleからのLa fiestaあたりのギャップには度肝を抜かれた。

関ジュ全体のオリ曲も、かなり刺さるものが多かった。どのグループの動画を見ている時も(めっちゃ良い曲貰ってるやん?!)って思った記憶がある。でっかい夢を追い続けているみたいな曲が好きなのかもしれない。よく分からんけどStay GoldやDream Catcherや君からのYELLで泣きそうになった。君からYELLを聞いて泣かないアイドルオタクは恐らくいない。ちょうどこの辺の時期に別界隈の押しの脱退が発表されたため、その後に改めてこの辺の曲を聞いたら本当に涙が止まらなくなった。

 

そしてこの辺りから、関ジュのことをアイドルというよりも1つの少年漫画として楽しむようになってきた。(だからboys beのパフォーマンスも罪悪感無しで見れるようになった。)「よく分からんけどカッケェ!!」というあの感情は、あるいは大昔に特撮作品を見ていた時の感情に近いかもしれない。気づけばジャニーズWESTがデビューする直前くらいまで、約8~9年分ほどの関西ジャニーズJr史を学んでいた。

関ジュだけで留めておくつもりが、気づけばジャニーズWESTが7人で活動している意味やなにきんと呼ばれた人達のこと、funkyなお兄ちゃん達のことや西畑大吾さんがなにわ男子のセンターに立っている意味までディグってしまった。オタクは歴史に弱い。当時のことを全然知らない故に「理解した」とは恐らく言えないのであえて「ディグった」と言わせて欲しい。

 

ジャニーズのアイドルは、その特性上長い長いエピソードゼロが存在して、それでもメインストーリーに進めない人達が存在してしまうんだろうなと2次元アイドルオタクなりに咀嚼した。それを理解したうえでJrの方達を押しているんだから、そりゃあ(デビューしたグループのファンの方と同じくらい、下手したらそれ以上に)Jr担と呼ばれる人達がちょくちょくTwitterのトレンドをかっ攫っていくわけだ。それが彼らのためになるかもしれないんだから。分かんないけど私ならJrの子を推す時とデビューしたアイドルを推す時じゃ「推す」の種類が若干変わってくるかもしれない。実際に私自身も、いつ居なくなるか分からない地下アイドルの方を推す時と、余程のことがない限り居なくならない2次元アイドルの方を推す時では大分違っているので。具体的に「何が」違うのか言語化するのは難しいが

 

ただ今のところ少年漫画として好きになってしまった弊害がかなり大きく、なんと現時点で推しと呼べるアイドルを見つけられていない。

少なくともAぇに関しては箱推しの香りを感じている。現場に行ったら何か変わるのかもしれないけど。強いて言えば正門さんとこたちゃんさんが気になってる。お二人共一見ふわふわしててかわいらしいのにYouTube見てるとやべー奴の香りがするからなんだけどさ あと上垣くんや浦くんみたいなセルフプロデュースというか自分の立ち位置をちゃんと開拓してるタイプのアイドルはめちゃくちゃ大好きだから特に報われて欲しい。

茶の間になるか現場通いになるか今のところは全然分からないけど、応援したいアイドルがまた増えてしまったなという気持ちにはなっている。eplusとローチケしか知らないオタクなのでどこでチケットを販売しているのかもまだよくわかっていないが、せめて死ぬまでにはジャニーズ・エンターテイメントを浴びておきたい。そんで私は世界一強欲なド新規なので願わくばみんながそれぞれの夢を叶える瞬間を見届けたい。

推しが脱退する話

正確に言えば推しが脱退“した”話なんだけれども

界隈に迷惑をかけたくないので、色々ぼやかして書いていきたい。

 

兎にも角にも先日、生まれて初めて“推しの脱退”を経験した。アイドルオタクとしてかなり長いこと生きているが、今まではどうしても「脱退」ということが起きづらい界隈で生きていたのと、私の推しが界隈の中では比較的長く活動してくれたのもあって、今になって初めてこんな経験をした。

脱退が発表されてから推しにとっての最終公演までに大体2週間程あっただろうか、その期間の心の揺れ動きようと言ったらま〜〜ぁ酷かった。正直今も心に穴が空いたような状態が続いている。多分ある日突然恋人が死んだらこうなるんだろうな、と思う。

 

感情をある程度失ってしまっているため、わけも分からず涙がこぼれたり、激高して熱か毒か分からぬものをインターネットの海に流すことも無かった。ただ虚空を見つめるだけの時間が過ぎていった。

 

脱退が発表されてから数時間後に、今書いているような覚書を残そうとしたものの一部がこれだ。文のクセが強いことはさておき、感じていたことは大体正確に残されていると思われるが明らかに正気ではない。ちなみに実際には最終公演4日前に泥のように泣いた。多分その時初めて脱退を実感した。

 

私の推しの紹介が遅れてしまった。訳の分からない何かが脱退した話をここまで続けていたことを猛省しつつ、推しの話をしよう。

脱退した推しは所謂“地下アイドル”というやつだった。チケットが外れることは基本無く、恐らく他の界隈と比べてチケット代そのものも安く、さらにチェキ撮影で会話もできる。他の界隈と比べても、推しとの距離はかなり近い。そんな状況で、さらに脱退までに公演をやってくれるという時点でかなり恵まれている方だと言えるだろう。正気を取り戻しつつあった当時の私は、まずチェキ撮影の時に何を話すか考え始めた。恐らく涙とファンデーションに塗れた醜悪を晒しながら会話することになるだろう、ということは目に見えていたので、せめて会話内容くらいは整理しておきたかったのだ。

 

「○○(推しの名前)が幸せでいてくれたら私も幸せです!」

そんな一文を付け加えようとして、ふと手が止まる。先述したように、私の推しは地下アイドルで、当然その「○○」というのは活動名だ。推しは最終公演で活動を終えて、○○は死ぬ…… とまでは言わなくても、これから一生呼吸をすることは無くなる。そこに残るのは、○○として活動していた一人の人間だけだ。私は今の時点で、その人間の幸せを祈ることは出来るのか? そもそもそんな資格があるのか?

 

少なくとも現時点では、私は○○のことも、○○として活動していた一人の人間のことも好きだ。私の推しは裏表が無くて、アイドルが好きで、強かな人間で、憧れで、そんな推しを応援したいと思っている。ただそれは、もちろん偶像である可能性もあるという話だ。様々な界隈で「転生」という言葉が本来の意味からは外れて使われ始めてから久しいが、私も界隈にそこそこの期間籍を置いている人間として様々な「転生」を見てきた。もちろん再びアイドルとして活動してくれる可能性があることも知っている。

それと同時に、転生に最悪なケースがあることも知っている。いま一番有名な「そういう」例で言うと、界隈は変わってしまうが何時ぞやの解雇されてしまったVTuberと、それによく似た声の配信者が思い浮かぶかもしれない。あれを転生って言うのかどうかは微妙だけど解雇がなんだ原因がなんだの話は抜きにして、転生とその後の顛末に関しては正直「よくある話だな」と思っていた。その頃は自分の推しが脱退するなんて露ほども思っていなかったので、他人事としてその一連の事件をTwitterで見ていた。

 

ただアイドルオタクというのは傲慢なもので、自分の推しのことになると話は別なのだ。正直私にとって推しは“推し”であると同時に憧れの対象で、けれども別の言語で「偶像」と言う以上、その性格(キャラクター性って言った方がいいのかもしれないけけどあんまり使いたくない。この辺が傲慢ポイント) がある程度作られたものだとしてもまあそんなもんだよな、という気持ちでいた。だがもしある日、私の推しとして活動していたその人が、最悪なケースで再び現れたらどうなるのか?もちろん応援する義務があるとは思っていない。ただ問題なのは、その時に私の推しという「偶像」が蔑ろにされることである。この恐怖を言語化するのはめちゃくちゃ難しいし、アイドル(というか一人の人間)のセカンドライフに口出しするんじゃねえよっていう話ではあるけれども。

 

教徒にとっての神が死ぬ瞬間、子供にとっての親が死ぬ瞬間。それらと同等に並べられるかどうかはさておき、限りなくそれに近い事が起ころうとしているのではないか? そんな恐怖を感じてしまっている。

 

先述した覚書の中にもこんなことが書いてあった。おそらく言いたかったことは同じだと思う。ここにもあるように、精神の安定を推しに委ねていた面は否定できない。もし推しの偶像がどこかで壊れてしまった時、ちゃんと生きていけるかどうかは正直分からない。自分の精神と推しだったその人のやりたいことを天秤にかけてどちらが勝つかどうかは、その時になってみないと分からない。私は「その時」が来るのを、今後もずっと期待と不安と共に待ち続けるのだろう。それこそ就職などの人前に出ない道を選んだ時に何かしらの形で「就職しました!」と一言言ってくれればどんなにいい事かとも感じるが、それはさすがに傲慢が過ぎる。

 

とにかく、推しとして活動していたその人が○○という偶像のことをどう思っていたのかが分からない以上、○○の幸せを願うことに意味なんてないのではないかと思ってしまった。私がアイドルやインターネットに触れ始めた頃は、「前世」やら「転生」やらの概念は存在せず、今回初めて私の推しが「前世」扱いされる可能性や、推しとして活動していたその人が「転生」する可能性に触れた。その可能性は、恐らく私がこの界隈で生きている間にゼロになることは無いだろう。いつか来るかもしれないその時に、応援を義務だと思い込まないようにしなくてはならないと思う。

 

結局私は推しの幸せを祈ることはなく、正確に何を言ったかはあまり覚えていないがぐちゃぐちゃになりながらも「ありがとう」「お疲れ様」みたいな事を言った気がする。推しとして活動していたその人のセカンドライフが幸せでありますように、と本人に伝えるにはあまりにも乗り越えるべきメタが大きすぎると判断した。もっと自分の気持ちの言語化が上手に出来たらと、これほど後悔した時は無い。